航空工学科トピックス

山雪・里雪 パイロットコースの学生が上空850hpa面を体験(航空工学科)

2017-01-13

山雪・里雪 パイロットコースの学生が上空850hpa面を体験

航空工学科  

 日本列島は、下の地上天気図のような西高東低の冬型の気圧配置となりました。

 

(地上天気図)

 

 このような気圧配置になると大陸から寒気が日本列島へ吹き込みやすくなり、寒気は日本海や東シナ海で水分を含み下の衛星画像のような筋状の雲となり日本列島へかかります。

 

 

(気象衛星画像)

 

  鹿児島では北西寄りの風が吹き東シナ海側から雲が断続的に入って来て、時より雨も降る天気となりました。そんな時上空1,500m(約5,000ft=訓練機がよく飛行する高さ)では、下の高層天気図(850hpa等圧面)のような状態でした。

 

(850hpa高層天気図:赤い実線は温度線、薄緑の所は湿域)

 

 気温は-3.9℃ 湿数0.0℃で、風向は北西で風速35kt(約17m/s)、東シナ海の湿域の一部がかかりつつある状態でした。

 

 『山雪』とか『里雪』とか言われるのを耳にしたことは御座いますか?上空1,500mに0℃以下の寒気がかかりそこに湿域がある場合では、標高1,500mを超える山では雨ではなく雪が降ると言われます。また、更に-6℃以下の寒気がかかりそこに湿域がある場合では里にも雪が降ると言われています。(一般的に気温は、1,000m上空へ上るにつれて6℃ずつ下がると言われます。その為、1,500m上空の気温が-6℃以下の場合は里(山下の平野部)の気温は3℃以下になり、地上付近でも雪は落下途中で解けないため)

 

 第一工業大学の北側(車で約40分位)には標高1,500mを超える霧島連山(有名な温泉地帯もあります)があります。この日はまさに『山雪』の天候です。ということでパイロットコースの学生で霧島のえびの高原へ雪を確認しに行きました。

 

(雪です。寒い!!!!)

 

現地の天候は雪がちらつき、所々に雪がつもりかけていました。特に沖縄出身の学生達はめったに見ない雪に感激でした。

 

(翌朝、霧島連山は雪化粧となりました)

 

 飛行訓練の過程ではこのような気象状態の中を飛行する可能性もあります。航空機にとっての影響を考えたり対処法や気象の勉強をする上で良い経験となりました。

 机上の知識だけではなく、体験を交えて応用の利く技倆を身につける為に日々、大学生活を頑張る訓練生でした。