自然環境工学科トピックス

山田橋、姶良橋の現地調査(自然環境工学科)

2014-08-08

山田橋、姶良橋の現地調査

自然環境工学科  自然環境工学科では、古い石橋やコンクリート橋など、土木遺産を対象に歴史研究・保存利活用研究を行っています。8月初旬、入道雲が連なる強い陽射しの夏日に、羽野研究室と本田研究室の2研究室は合同で鹿児島県姶良市にある山田橋と姶良橋の現地調査を実施しました。
山田橋
(鉄筋コンクリート6径間連続T桁橋、橋長60.5m、昭和4年竣工、鹿児島県姶良市)  鹿児島県姶良市の山田川に架かる山田橋は、戦前の昭和4年に建設された鉄筋コンクリート橋です。大正末期から昭和初期にかけての昭和恐慌による大不況の中、鹿児島県では県道木橋の鉄筋コンクリート橋化が計画されました。山田橋もそのひとつで、当時の不況対策を担うとともに、農村地域の近代化に大きく貢献しました。山田橋の親柱や高欄にみられるアーチ形状の意匠モチーフは、山田橋の先にある山田凱旋門と調和させたものと推察できます。山田橋は、歴史的価値の高い地域資産です。  山田橋から山田凱旋門に続く通りには、古い石塀を有する住宅が連なります。一歩入ると、石塀と植栽が涼しげな路地が広がります。  山田橋から続く通りの先にある山田凱旋門。日露戦争従軍者の帰還を記念して、明治39年に山田村兵事会により建設された高さ4.7m、幅4.9mの凱旋門です。15段に石材を積み上げた門柱の間に、約2.7mの石アーチが架かる貴重な凱旋門建造物です。平成13年に国の登録有形文化財に登録されています。
姶良橋
(鉄筋コンクリート10径間連続T桁橋、橋長150.3m、昭和7年竣工、鹿児島県姶良市)  鹿児島県姶良市の別府川に架かる姶良橋は、戦前の昭和7年に建設された鉄筋コンクリート橋です。橋長は150.3mあり、鹿児島県内最長の鉄筋コンクリート橋です。上部工の桁長は15.0mあり、当時としては最大スパンに近かったと考えられています。鉄筋コンクリート製の高欄と中柱には、丸に三紋の特徴的な紋様意匠が施されています。姶良橋は、歴史的価値の高い地域資産です。 姶良橋の高欄・中柱